2026/08/27
AIでホームページは作れる?できること・できないこと
「AIを使えば、ホームページも簡単に作れるのでは?」
最近はChatGPTをはじめ、文章作成だけでなく、デザインやコーディングまでできるAIが増えています。
実際に、
- ホームページの構成を考える
- キャッチコピーや文章を作る
- デザイン案を作る
- HTML・CSSを書く
- WordPressのコードを書く
といったことは、AIでもかなりできるようになりました。
では、AIだけでホームページを完成させることはできるのでしょうか?
結論から言えば、「作ることはできる。ただし、仕事で使えるホームページとして完成させるには難しい部分も多い」というのが現状です。
この記事では、AIでホームページ制作をするときに「できること」と「できないこと」を、WEB制作の現場目線で解説します。
AIでホームページは作れる
まず、「AIでホームページを作れるのか?」という質問に対しては、作れます。
以前のホームページ制作では、
- WEBデザイナー
- WEBエンジニア
- ライター
- ディレクター
など、それぞれの専門家が担当していた作業の一部をAIに任せられるようになっています。
簡単なサイトであれば、AIに指示を出しながら制作を進めることも可能です。
特に、ある程度WEB制作の知識がある人にとって、AIは非常に便利なツールになっています。
一方で重要なのが、
「AIがホームページを生成できること」と「ホームページを完成させられること」は別
という点です。
AIでホームページ制作をするメリット
AIを使う最大のメリットは、制作スピードを大幅に上げられることです。
例えば、これまで人間がゼロから考えていた作業でも、AIを使えば短時間でたたき台を作れます。
制作時間を短縮できる
AIを活用すると、
- サイト構成案
- ページ構成
- キャッチコピー
- 本文
- FAQ
- HTML
- CSS
- JavaScript
などを短時間で生成できます。
ゼロから考える必要がなくなるため、制作の初期段階では特に便利です。
アイデア出しに使える
「どんなデザインにするか」
「どんなコンテンツを掲載するか」
「どんなページが必要か」
こうしたアイデア出しにもAIは向いています。
人間が考えたアイデアをAIに広げてもらうという使い方もできます。
コーディングを効率化できる
AIはHTMLやCSS、JavaScriptなどのコードも生成できます。
例えば、
「スマートフォンでは縦並びになる料金表を作って」
「スクロールしたら表示されるアニメーションを追加して」
といった指示からコードを作ることも可能です。
WEB制作の知識がある人であれば、AIを補助ツールとして使うことで作業時間を大きく短縮できます。
AIでホームページ制作するときにできること
現在のAIは、ホームページ制作に必要な作業のかなり広い範囲をカバーできます。
代表的なものを見てみましょう。
1. ホームページの構成を考える
例えば、
「東京都で営業している外壁塗装会社のホームページ構成を考えて」
と指示すれば、
- TOPページ
- サービス紹介
- 施工事例
- 料金
- 会社概要
- よくある質問
- お問い合わせ
といった構成案を出してくれます。
さらに、各ページに掲載する内容まで提案してもらうこともできます。
2. ホームページの文章を作る
AIが特に得意なのが文章作成です。
- キャッチコピー
- サービス説明
- 会社紹介
- FAQ
- お問い合わせへの誘導文
- SEO記事
など、ホームページに必要な文章のたたき台を作れます。
ただし、その会社ならではの特徴や実績までAIが勝手に理解してくれるわけではありません。
そのため、AIが生成した文章をそのまま掲載するのではなく、実際のサービス内容に合わせて修正することが重要です。
3. デザイン案を作る
AIを使ってWEBデザインのイメージを作ることもできます。
例えば、
- 高級感のあるデザイン
- シンプルなコーポレートサイト
- 美容系の柔らかいデザイン
- スタートアップ風のデザイン
など、方向性を指定してデザイン案を作ることができます。
デザインの方向性を検討する段階では非常に便利です。
4. HTML・CSSを作る
AIにコードを書かせることもできます。
簡単なページであれば、HTML・CSSを生成してブラウザで表示するところまで進められます。
さらに、
- レスポンシブ対応
- アニメーション
- メニュー
- ボタン
- カードレイアウト
などの実装も可能です。
5. WordPress制作をサポートする
WordPress制作でもAIは活用できます。
例えば、
- PHPコードの生成
- functions.phpの記述
- カスタム投稿タイプ
- CSS調整
- JavaScript
- エラー原因の調査
などです。
ただしWordPressでは、テーマやプラグイン、PHPのバージョン、サーバー環境などによって状況が変わります。
そのため、AIが生成したコードがそのまま正常に動くとは限りません。
AIが苦手なのは「最後まで完成させること」
AIでホームページ制作をしていると、最初は驚くほど順調に進むことがあります。
デザインができる。
コードも生成される。
ページも表示される。
ここまでを見ると、
「もうWEB制作会社に頼まなくてもいいのでは?」
と思うかもしれません。
ところが、実際のホームページ制作では最後の10〜20%くらいに細かな作業が大量に発生します。
例えば、
- スマートフォンだけレイアウトが崩れる
- 特定のブラウザだけ表示がおかしい
- お問い合わせフォームが届かない
- WordPressに組み込むとうまく動かない
- 既存プラグインと干渉する
- 表示速度が遅い
- SEO設定が不十分
- サーバーへアップするとエラーになる
- ドメインやSSLの設定が分からない
- 公開後に修正が必要になる
こうした細かな問題を一つずつ解決して、ようやくホームページは公開できます。
AIは「作り始めること」は非常に得意ですが、「問題をすべて解決して公開まで持っていくこと」はまだ人間の知識が必要になるケースが多いです。
AIは「動いているように見えるもの」を作るのが得意
AIで生成したホームページを見ると、一見きれいに完成しているように見えることがあります。
しかし、WEB制作では見た目だけでは判断できません。
実際には、
- コードの構造
- 更新しやすさ
- SEO
- アクセシビリティ
- セキュリティ
- 表示速度
- ブラウザ対応
- スマートフォン対応
- 将来的な拡張性
なども考える必要があります。
AIが生成したコードには、不要な記述が含まれていたり、似た処理が大量に重複していたりすることもあります。
その場では動いていても、後から修正しようとすると非常に扱いづらいケースもあります。
つまり、
「ブラウザで表示された=ホームページが完成した」ではありません。
AIだけでは難しいこと
では、AIがまだ苦手としている部分は何でしょうか。
本当の目的を理解すること
ホームページ制作で最も重要なのは、デザインやコードではありません。
「なぜホームページを作るのか」
という目的です。
例えば、
- 問い合わせを増やしたい
- 採用応募を増やしたい
- 会社の信頼性を高めたい
- 商品を販売したい
- 既存顧客に情報を届けたい
目的によって、必要なホームページはまったく違います。
AIは与えられた指示には答えられます。
しかし、経営者や担当者との会話から課題を見つけ、
「本当に必要なのはこのページではないですか?」
と考える部分には、人間の経験やコミュニケーションが重要になります。
情報が正しいか判断すること
AIはもっともらしい文章やコードを生成します。
しかし、それが必ず正しいとは限りません。
特に、
- 会社情報
- 料金
- サービス内容
- 法律に関係する表現
- 専門的な情報
- 実績
- 数値
などは、人間による確認が必要です。
トラブルに対応すること
実際のWEB制作では、想定外の問題が頻繁に発生します。
「なぜか動かない」
という状況になったとき、原因を切り分けるにはWEB制作の知識が必要です。
AIにエラーを伝えれば解決策を提案してくれることもあります。
しかし、その提案が正しいかどうかを判断するのは人間です。
AIで作ったホームページは制作会社にバレる?
「途中までAIで作ったホームページを制作会社に持ち込んでも分からないのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
もちろん、すべてのケースで断定できるわけではありません。
しかし、WEB制作に慣れているエンジニアや制作会社がコードを確認すれば、AIを使って制作した可能性に気づくことはあります。
例えば、
- 不自然に似たコードが繰り返されている
- 必要以上にコードが複雑
- 設計思想がページごとに違う
- 命名規則が統一されていない
- 不要なCSSが大量に存在する
- 修正を重ねた結果、コードが複雑化している
といった特徴が見られることがあります。
制作会社側から、
「これAIで作りましたよね?」
とわざわざ言うことは少ないでしょう。
しかし、AIを使ったこと自体よりも、「現在どのような状態になっているのか」が制作側にとって重要です。
「AIで途中まで作ったから安くなる」とは限らない
ここは注意したいポイントです。
「AIで8割くらい作ったので、残り2割だけお願いします」
という依頼であれば、費用も2割程度になるように感じるかもしれません。
しかし、実際にはそうならないことがあります。
なぜなら、他の人やAIが作ったホームページを引き継ぐ場合、
- 現在のコードを確認する
- サイト構造を理解する
- 不具合を調査する
- 不要なコードを整理する
- 修正による影響範囲を確認する
といった作業が必要になるからです。
場合によっては、最初から制作したほうが早いことさえあります。
AIで途中まで制作したからといって、必ずしも制作費が大幅に安くなるわけではありません。
AIにホームページ制作を任せるなら「丸投げ」ではなく「活用」
AIはWEB制作会社やエンジニアを完全に置き換えるものというより、制作を効率化するための非常に優秀なツールとして考えると活用しやすくなります。
例えば、
- 構成案をAIで作る
- キャッチコピーのアイデアをAIに出してもらう
- コーディングをAIで効率化する
- エラー解決のヒントをもらう
- 文章のたたき台を作る
といった使い方です。
そして、
- 企画
- 判断
- 品質管理
- 動作確認
- 公開作業
- 運用
- 改善
については、人間が責任を持つ。
この組み合わせが現時点では現実的です。
ホームページは「公開して終わり」ではない
ホームページ制作で忘れてはいけないのが、公開後の運用です。
ホームページは公開した瞬間に完成するものではありません。
公開後には、
- アクセス解析
- SEO改善
- コンテンツ追加
- 施工事例や実績の更新
- サービス内容の変更
- 問い合わせ導線の改善
- セキュリティ対策
- WordPressやプラグインの更新
などが必要になります。
特に集客を目的としたホームページでは、公開後の改善によって成果が大きく変わります。
だからこそ、ホームページ制作では、
「誰が作るか」だけでなく「誰と育てていくか」
という視点も重要です。
まとめ:AIでホームページは作れる。でも「作れる」と「完成させられる」は違う
AIの進化によって、ホームページ制作のハードルは大きく下がりました。
現在ではAIを使って、
- サイト構成を考える
- 文章を書く
- デザイン案を作る
- HTML・CSSを書く
- WordPress制作をサポートする
といったことができます。
そのため、簡単なホームページであればAIを活用して自分で制作することも十分可能です。
ただし、
「ホームページらしいものを作ること」と「仕事で使えるホームページとして完成させること」は別です。
ホームページには、見た目だけでなく、
- 目的
- 集客
- 使いやすさ
- SEO
- 表示速度
- セキュリティ
- 更新性
- 公開後の運用
まで考える必要があります。
AIを使うこと自体に問題があるわけではありません。
むしろ、WEB制作でもAIをうまく活用することで、これまで以上に効率よく制作できるようになっています。
大切なのは、「AIに全部やってもらう」のではなく、「AIを使いながら、人間が判断して完成させる」ことです。
AIを上手に活用しながら、公開後も改善を続けられるホームページを作っていくことが、これからのWEB制作では重要になっていくでしょう。
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