2026/02/17
AIが書くコードでエンジニアの仕事はなくなるのか?
〜責任・保守・技術的負債から考えるAI時代の現実〜
近年、OpenAI のChatGPTなど、AIによるコード生成ツールが急速に普及しています。
「もうエンジニアはいらないのでは?」
そんな声も聞かれるようになりました。
しかし本当にそうでしょうか?
本記事では、次の3つの視点から整理します。
- AIが書くコードでエンジニアの仕事はなくなるのか
- AI製プロダクトの責任は誰が取るのか
- 困った時だけ直してくれるエンジニアは見つかるのか
1. AIがコードを書く時代、エンジニアは不要になる?
結論から言えば、
エンジニアの仕事は「なくならない」。
ただし「役割は変わる」かも知れません。
AIは確かにコードを書けます。非常に高速です。
しかしAIは:
- ビジネス要件の本質を理解する
- 長期運用を前提に設計する
- リスクを先読みする
- 責任を負う
ことはできません。
つまり、
コードを書く作業は代替されても、問題解決は代替されないのです。
今後価値が上がるのは:
- 要件定義ができる人
- 設計できる人
- AIの出力をレビューできる人
- トラブル対応できる人
「書ける人」より「直せる人」が重要になります。
2. AIが作ったサイトに不具合発生。誰が責任を取る?
ここが非常に重要なポイントです。
AIで作ったサイトやアプリが公開後に:
- 個人情報漏洩
- 決済トラブル
- サービス停止
- データ消失
が起きた場合。
責任を取るのは誰か?答えは明確です。
公開した事業者・運営者です。
AIは法的主体ではありません。あくまでツールです。
AIが書いたからといって、責任がAIに移るわけではありません。
つまり、
「AIで作った」は免責理由にならない。
ここを理解せずに公開すると、大きなリスクを抱えることになります。
3. 困った時だけ直してくれるエンジニアは見つかるのか?
よくある考え方:
「AIで作って、問題が出たらその時エンジニアに頼めばいい」
現実は、かなり厳しいです。
理由①:AI生成コードは構造が不透明
- 設計思想がない
- コメント不足
- 不要な依存関係
- セキュリティ考慮不足
エンジニアからすると、「これ直すより作り直した方が早い」というケースが少なくないかも知れません。
理由②:スポット対応はリスクが高い
エンジニア側の視点:
- 全体構造を把握していない
- 他にバグが潜んでいる可能性
- 修正で別の箇所が壊れるリスク
- 責任範囲が曖昧
そのため多くのエンジニアは、
✔ 最初から関わる案件
✔ 継続契約案件
を好みます。
「困った時だけ」は、引き受けてもらいにくいのが現実です。
4. AI開発の最大の問題:技術的負債
AI開発が広がることで短期的なスピードを優先した結果、
- 設計が雑
- 可読性が低い
- 拡張性がない
- テストがない
状態になること。
AIはスピードを最大化します。
しかし設計思想まで保証してくれるわけではありません。
結果として:
- カスタムできない
- 機能追加できない
- バグが増える
- 保守コストが跳ね上がる
という未来が待っています。
5. AI時代に生き残るのは誰か?
ここが本質です。
AI時代は:
- 作れる人が増える
- 直せる人が希少になる
時代です。
価値が上がるのは:
✔ 設計できるエンジニア
✔ セキュリティが分かる人
✔ 障害対応できる人
✔ レビューできる人
AIは「加速装置」です。
しかし、ハンドルを握る人がいなければ事故は起きます。
6. 結論
AIがコードを書く時代はすでに始まっています。
しかし:
- 仕事はなくならない
- 責任は人間が負う
- 困った時だけのエンジニア確保は難しい
- 技術的負債は確実に増える
だからこそ、エンジニアの価値は「書く」から「守る」へ変わっていきます。
AIは開発のカジュアル化を進めました。
しかし同時に、
本物のエンジニアの価値を浮き彫りにしている
とも言えるかも知れません。
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